昨日も今日も明日も おいしゃさんごっこ

私が習っていたドラマセラピーで、何度も聞いた言葉。

 

「こどもは自分の体験をごっごあそびを通して繰り返し体感することで癒される」

 

なんか、「癒される」とかいうと、アヤシイ香りもするんですが、いや、どっちかっていうと、発達心理学に近い観点だと思うので、そこの人!恐れて読むのやめずに、とりあえずもうちょっとよんでみようや(笑)

 

 

 

かくいう私も、当時はそのフレーズの意味するところが良く分からずにいたんですね。

 

ところが、実際子供を持ってみて、まず最初に驚いたのは、

 

まだ2歳になって間もなかった時、かーくんは椅子から落ちて骨折してしまったんですけど。

 

まだごっこ遊びも満足に出来ない時分ですよ。

 

彼はギブスをしていた時期も、いや、むしろ治ってからの方が多かったかな、

 

なんども、なんども、「うでがいたい」と言って病院へ行ってレントゲンとって包帯を巻くごっこあそびをするわけですよ。それもすごく楽しそうに。

 

 

骨折は、それはそれは痛かったと思います。

それも、子供の骨なので最初折れてるのが分らず、一晩何も処置しない状態で、寝そうになっては腕に激痛が走りぎゃん泣きということを繰り返したんです。

 

でも、ギブスをしてからは元気満々とは言えなくても何も憂いでる様子はなく、それはそれなりに、1週間の後には包帯したまま保育園で他の子と一緒に過ごしていました。

 

その彼が、完治後も、一日に何度も、それを何日も続けたんです。

大体は眠る前、布団の上で二人で遊んでいるときですね。

時には私が患者になり、そこら辺のハンカチなんかをお互いに巻きっこして。

 

大体は腕を抑えるところから始まるんです。

(そしてその腕は必ずかつて折れた部分なんです。完治しても忘れない、すごいですよね!)

で、レントゲンを撮る角度と順番も、私がやってたからなんですけど、毎回すごく忠実に再現するんです。

私は大人なんでだんだん飽きてきちゃってはしょろうとすると怒られる(笑)

そして、たいてい彼は最後に包帯を巻いてもらうと安心したようににっこり笑うんです。

 

大人の私にとってみたら、痛くて辛かった思い出は、出来るだけ忘れたいから触れないようにしたいのかな、と思うのに、彼はその体験を何度も何度も繰り返して、そして、何度も回復を遂げるんです。

そのとき、「あ、骨は治っても、心が癒されるって言うのは時間をかけてこういうことをすることなのかな」と少し思ったわけです。

 

 

 

そして、今、なぜこんな話をするかというと、昨日、かーくんは水いぼの処理を皮膚科でしてきました。

私が「薬ぬりぬりするだけだよ」と言っていたのでピッと腕をあげていたかーくん。

そしたら、ピンセットでわきの下のいぼをぷちーーーって取られるもんだから、

「ぎゃーーーーーいたいーーーーー!!!」

と、まあ、なりますわな。

でも、ま、散々泣いて、抵抗して、何とか終わって、「痛かったけど頑張ったね」なんて会話して、ご褒美のチョコも買って一日が終わったわけです。

 

したら今日!最近コリラックマのぬいぐるみでよくお世話ごっことかやってるんですけど、突然コリラックマの脇をあげて腋の下をぷちぷちやり始めたんです。

わ!きたーーー!

と思いましたね。

そして、骨折の時のことがぱっと脳裏によみがえってきたんです。

あんなに毎日やっていても忘れるもんですね。

今日は、コリラックマの水いぼ処理を3回はしましたね。

主に彼がぷちぷちして「いたい」とか言って私が塗り薬と絆創膏貼って「もう大丈夫だよ」ってかーくんに渡す。

すると彼は「もーだいじょうぶ?なおった?」って安心する。

そんな感じの流れなんですけどね。

その後、気が済んだのか、コリラックマは腹痛になったり、怪我をしてたりしました。

 

どういう気持ちで、昨日の体験を繰り返してるんだろ~。

それも、以前は主に自分が患者、たまになっても私が患者でかーくんが医者。

でも今回は第三者を使っていたわけです。

どんな気持ちでどんなことを考えてやっていたんだろう・・・。聞けるもんなら聞いてみたいです。

でも・・・・たぶん目的意識なんてないんでしょうね。

最近印象的だったから、ごっこあそびをする。それだけ。

園であったけんかとかもよくうちでごっこあそびのモチーフになるんですけど、そういうことなんでしょうね。

でも、それでいいんでしょうね。

その、なんとなしのあそび(楽しい)が、知らない間に出来事を整理してくれたり、多方面から見るきっかけを与えてくれたり、現実とは違った結果(選択)を味わうことが出来たり、色々な副産物を生んでくれるんでしょうね。

 

 

 

それも、やっぱり演じることの醍醐味だと思うし、こどもだけでは勿体無い、ぜひ大人にも活用していきたい演じることの魅力だと思うんです。